文系的な能力も求められる

プログラマーというと数学が必要なイメージが強いが、実際には文系的な能力も求められる。そのため、未経験の文系出身者でも十分目指すことができるのだ。そんな能力の一つに論理的思考力がある。文系のプログラマーが論理的思考力をさらに磨くためにできることを考えよう。

プログラマーに必要な論理的思考力を高めるには、プログラミングの練習をこなすのがベストだろう。ただ、プログラミングばかりしていても視野が狭くなるため、同時に日常生活でもできる論理的思考力訓練方法を考えたい。だがそれほど大げさに捉える必要はなく、ふだんの生活で何気なくやっていることを見直すだけでいい。どのような手順に分解できて、どのようなやり方でやるとより効率的になるかを考えるだけでも十分なトレーニングになるのだ。

たとえば、料理をすることを考えてみよう。何か食べたいものがあるとする。それを作るには何が必要だろう。まずは必要な材料や調味料などを思い浮かべるだろう。それから、作り方を順を追って考える。これと同じ考えのプロセスを、日常のもっと些細なことで試してみるとよい。たとえば、会社から家に帰るという簡単なことを考えてみよう。距離があるなら電車やバスなど交通機関に乗る必要がある。そのためには駅やバス停などに行かなければならない。さらに、交通機関を使うには運賃を支払うためのお金やICカードがいる。ICカードを使うなら残高は十分だろうか。いざ電車やバスに乗って最寄り駅についたら、今度はそこから自宅までの手段を考えるという具合だ。このように、日常の行動を分解し組み立て直すことで、論理的思考力は高められる。プログラミングにも役立つはずだ。